千葉県市川市の住宅であった強盗致傷事件で逮捕された高梨謙吾容疑者(21)が、千葉県白井市で起きた強盗致傷事件への関与をほのめかす供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。白井市の事件は市川市の事件の前日に発生。千葉県警などの合同捜査本部は高梨容疑者が二つの連続して起きた事件に関与していたとみて調べる。
高梨容疑者は18日未明、神奈川県警に自首し、市川市の事件に関わったとして千葉県警に強盗致傷などの容疑で逮捕された。
捜査本部によると、高梨容疑者は17日未明、仲間と共謀して市川市の住宅に押し入り、住人の女性(50)を殴るなどして軽乗用車や携帯電話を奪って逃走した疑いがある。
白井市の強盗事件は16日朝、「就寝中、目隠しをされて体をたたかれ、金を請求された」と住人の女性から110番があり判明。男性とみられる複数人が押し入って女性ら2人にけがをさせ、約20万円を奪って逃走した。
二つの事件は未明に発生し、住人女性が就寝中に襲われ、殴られるなどの暴行を受けており、手口に共通点がある。捜査関係者によると、高梨容疑者は白井市の事件への関与についてもほのめかしているという。
捜査本部は高梨容疑者が持っていた携帯電話を押収。携帯には秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」がダウンロードされていた。高梨容疑者がこのアプリを使って、指示役と連絡をとっていたとみて調べている。【林帆南】
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