福岡市地下鉄天神駅近くに設置された「LUUP」のポート=福岡市中央区で2024年3月27日午後0時37分、山崎あずさ撮影

 電動キックスケーターや電動アシスト自転車のシェアリングサービス「LUUP」(ループ)を展開する「Luup」(東京)は18日、29日午前11時から北九州市でサービス提供を始めると発表した。都市圏や観光地を中心にサービスを拡大しており、九州では3月に福岡市で開始している。

 ポートと呼ばれる専用駐輪場に置かれた車両をスマートフォンのアプリを使って借り、ポートからポートへの移動ができる。1回50円の基本料金と1分あたり15円の時間料金(いずれも税込み)がかかる。Luupはポートの数を増やすため、活用したい空きスペースなどがあるオーナーを公式サイトで募集している。

 電動キックスケーターを巡っては、2023年7月に施行された改正道路交通法で、最高時速20キロ以下などの一定基準を満たした車両が「特定小型原動機付自転車」と定められ、16歳以上が運転免許なしで乗れるようになった。自賠責保険への加入やナンバープレートは必要だが、ヘルメット着用は自転車同様に「努力義務」とされている。

 ループの利用には、アプリ内での年齢確認書類の提出や交通ルールテストの合格が必要。Luupは北九州市でのサービス開始初日となる29日、小倉北区の勝山公園で安全講習会を開催する。

 安全講習会は午前10時半~午後0時半。走行ルールのレクチャーや、試乗体験などがある。参加無料で事前申し込みは不要。16歳以上が対象で、スニーカーなど足がカバーされた平らな靴の着用を求めている。【成松秋穂】

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