辞職を表明した記者会見で質問を受ける高知市教育委員会の松下整教育長=高知市で2024年10月16日午後3時8分、前川雅俊撮影

 高知市立長浜小学校4年生の男子生徒が7月、近くの同市立南海中学校のプールを使った水泳の授業中に溺れて死亡した事故の責任を取り、高知市教育委員会の松下整教育長が16日付で辞職した。

 長浜小では水泳の授業開始を前にした6月4日、プールのろ過設備を点検したところ故障が判明。市教委に報告したうえで、水深がより深い南海中のプールで4~6年生の水泳の授業をしていた。

 松下氏は16日に記者会見し、「私自身が安全に対する配慮をもっとしなければならなかった。事故直後から職を辞することが責任の取り方だと思っていた」と説明した。

 松下氏によると、発生直後の7月10日、高知市の桑名龍吾市長に辞表を提出したが、「一緒に対応をお願いしたい」と要請されたため、撤回。第三者による検証委員会が設置され、原因究明が進み始めたことなどを受けて9月30日に辞表を再度提出し、受理されたという。【前川雅俊】

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