1300年以上の歴史を持つ岐阜市の長良川鵜飼(うかい)が15日、今季の最終日を迎えた。今年は新型コロナウイルス対策の観覧船の定員制限が完全に撤廃され、乗客数は昨年より1万667人(14・5%)増え、8万3768人に上った。
最終日は鵜舟29隻に490人が乗船。舟の上の鵜匠(うしょう)たちが熟練の技で鵜を操ってアユを追うと、観覧客から拍手が起こった。
今年の長良川鵜飼は5月11日に開幕し、観覧船は152日間運航した。英語入力に対応した予約システムの導入により、インバウンド(訪日客)が増加。8月下旬の台風10号の影響でキャンセルが発生し、目標とした9万人には届かなかったが、市鵜飼観覧船事務所は「予約システムをわかりやすくしたり、舟の数を増やしたりして、来季も多くの人に見に来てもらいたい」としている。
この日は岐阜県関市の小瀬鵜飼も閉幕。乗客数は昨年より480人(7・8%)減の5655人だった。【稲垣洋介】
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