警察官を名乗る男からの「暴力団からのお金が、あなたの口座に入っている」などとの嘘の電話にだまされ、鳥取市に住む80代の女性が、あわせて270万円を奪われる被害にあったことが分かりました。
鳥取県警は、特殊詐欺(オレオレ詐欺)事件として捜査しています。

県警によると、被害にあったのは鳥取市内に住む80代の女性で、9月5日頃に自宅の固定電話に警察官を名乗る男から「暴力団を逮捕しており、この者があなたの家にお金を持って行ったと話している。あなたの口座に残高はいくらあるのか」などと電話があったのが発端です。
女性が残高を答えたところ「暴力団からのお金があなたの口座に入っているので、お金を確認する必要がある」と言われ、「毎日金融機関でお金を引き出し、自宅に保管しておいてください」と指示されたということです。

女性は、男を警察官だと信じ、指示に従って自宅近くのATMで現金を引き出した所、9月9日頃、別の警察官を名乗る男から「引き出したお金は、玄関の外に置いておくように」と指示され、現金を玄関の外に置いたとということです。
その後、現金は回収されていましたが、後日、女性から話を聞いた親族が詐欺を疑い警察に相談したことで詐欺被害にあったことが分かりました。被害額はあわせて270万円にのぼっています。

鳥取県警は、警察や検察を名乗り「あなたが犯罪に関わっている」などと電話をかけてくるのは、詐欺の手口だと注意を呼びかけています。また警察や検察が、捜査のためにお金を引き出すよう求めたり、預かったりすることは絶対にないと強調しています。さらに「電話でお金の話が出たら、相手が誰であろうと詐欺を疑ってください」と呼びかけています。

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