11月3日に東京で開催される「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」(主催・全国食の甲子園協会)の決勝大会に県代表として出場する首里高校チームの応援企画「キリンチャレンジキッチン」が3日、那覇市の同校であった。全国10チームで争われる大会に挑み、日本一を目指すのは2年の幸地向日葵(ひまり)さんと上原千和(ちより)さん。2人はプロの料理人から指導を受け、出品料理に磨きをかけた。(社会部・新垣亮)

2人が考案した「心と体の命薬(ぬちぐすい)キッシュ」

 「うまいもん甲子園」は、それぞれの地元食材を使用したアイデアメニューの調理とプレゼンテーションで競う高校生最大の料理コンテスト。応募総数は全国の73校、218チームだった。

 首里高の2人は8月の県予選で車麩(ふ)を使った「心と体の命薬(ぬちぐすい)キッシュ」を創作し、全国大会の切符をつかんだ。

 「魅力たっぷりの沖縄の食材をもっと輝かせたい」「新たなお麩の使い方を広めたい」との思いで考案したメニューは、車麩で成形した「型」に県産の田イモや紫キャベツ、炒めたひき肉、キノコなどを詰めてワサビとハーブソルトの2種類の豆腐ソースをかけた自信作となっている。

樺山一樹シェフ(右)の指導を受ける上原千和さん(右から2人目)と、幸地向日葵さん(左)=3日、首里高校

 この日は、県予選で審査員を務めた「ザ・ビーチタワー沖縄」の調理主任、樺山一樹さんが指導。調理手順や車麩に詰める食材などをアドバイスした。試食を終えた樺山さんは「全国から生徒が集まり、さらに緊張すると思うが、それをほぐすために楽しんで料理してほしい。全国大会でも通用する」と激励した。

 プロのアドバイスを受けた幸地さんは「貴重な経験を生かして、残りの1カ月の期間で改善し、優勝したい」、上原さんは「沖縄の食材の魅力も伝えたい」とそれぞれ意気込みを語った。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。