SNS型投資詐欺に関わった疑いで、これまでに男女106人が逮捕された事件で、15日、公開手配されていた男が逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、住居不定で無職の澤野泰雅容疑者(23)です。

■親族に相談し出頭促されフィリピンから帰国

澤野容疑者はことし6月から7月にかけて、SNSで投資の講師などを装い新潟県に住む20代の男性にうその投資話を持ちかけて、金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

警察は、澤野容疑者を公開手配して行方を追っていましたが、15日午後7時半ごろ、逃亡先のフィリピンから帰国したところを逮捕しました。

警察によると、澤野容疑者は事件に関わっていることを親族に相談したところ、出頭を促されたため、帰国したということです。

■「投資の勝率があがる商品が本当にあると思っていた 詐欺の認識ない」一部否認

澤野容疑者は、SNSでうその投資話を持ち掛けて被害者から金をだまし取る特殊詐欺グループの主犯格とみられていて、このグループによる被害金額はおよそ10億円に上るということです。

調べに対し澤野容疑者は「架空のキャラになりすまし、SNSで集客していたことは、間違いありません」と話す一方で、「投資の勝率があがる商品が本当にあると思っていたので、詐欺をしている認識はありませんでした」と容疑を一部否認しています。

■106人をすでに逮捕 5人を公開手配して行方追う

警察はこれまでに、このグループに出入りしていた男女あわせて106人を詐欺などの疑いで逮捕しているほか、逃げている中村晋弥容疑者(41)、池宮悠仁容疑者(29)、松井信也容疑者(27)、澤野日彩容疑者(27)、東駿紀容疑者(25)を公開手配して行方を追っています。

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