福岡市の夜の繁華街で警察官が警戒していたのは、酒に酔って道端などで寝ている人から貴重品を盗む、いわゆる“仮睡者狙い”。
警戒中の警察官が撮影した映像には、ビルの出入り口付近で寝ている人の肩をたたき、起こそうとする男の姿が映っています。
深い眠りについているのを確認したその時でした、被害者を起こさないよう、かばんから財布を盗んだのです。
決定的瞬間を目撃した捜査員が動き出します。
捜査員：
おはようございます。
容疑者：
先に（財布を）返してきます。
捜査員：
まだ！まだ！まだ！ちょっと！だめって！警察！警察！
この男は窃盗の現行犯で逮捕されたとのことです。
別の“仮睡者狙い”を逮捕する瞬間の映像。
被害者は道路脇に腰かけて寝ています。
すると画面右下から、自転車に乗った男がゆっくりと近づいてきます。
男は何食わぬ様子でかばんを物色。
そのまま財布を盗み、走り去ろうとした次の瞬間、付近を警戒中の捜査員が猛ダッシュで駆け寄り、強烈なタックルを浴びせたのです。
その後、応援パトカーが駆け付け、男は逮捕されました。
警戒を続ける警察官は…。
刑事部捜査第三課・田中警部補：
スリ犯係は検挙が一番なんですけど、被害を発生させないことも自分たちの仕事だと思っています。スリ犯を見つけるために、これからも歩き続けたい。
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