上皇后美智子さま=東京都渋谷区で2024年4月9日午後0時3分、幾島健太郎撮影

 右大腿(だいたい)骨上部の骨折で東京大病院(東京都文京区)に入院していた上皇后美智子さま(89)が13日午後、退院された。住まいの仙洞御所(港区)に戻り、リハビリを続ける。

 宮内庁によると、仙洞御所では上皇さま(90)が車寄せで出迎えた。お二人とも安堵(あんど)した様子だったという。

 美智子さまは当面、移動の際は車椅子を使う。痛みは残っているものの、理学療法士の指導を受けながら歩行回復に向けたリハビリを進める。仙洞御所は、代替わり後にバリアフリー化の工事を終えており、車椅子での生活に支障はないという。

 美智子さまは6日夕に仙洞御所で転倒して骨折。7日午後から入院し、8日早朝に骨をつなぎ合わせる手術を受けた。入院中から筋力が落ちないよう、けがをしていない左足を動かすなどのリハビリを始めていた。退院の際、病院関係者に感謝の言葉を述べたという。

 天皇ご一家や秋篠宮ご一家は、それぞれ側近を通じて美智子さまにお見舞いの気持ちを伝えている。【山田奈緒】

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