佐賀県を訪問していた天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは12日、佐賀市内の県赤十字血液センターや伝統的な地場産業の手すき和紙の工房を見学し、初めての単独地方公務の日程をすべて終えられた。
愛子さまは、県赤十字血液センターで山口祥義知事らから、県の災害対策やNPO法人と協力した被災者支援の仕組みを聞き、「平時からの備えが大事ですね」と話していた。また、センター内で献血者数の推移や年代構成の説明を聞いたり、献血を終えた人に声をかけたりした。
最後の訪問先となった手すき和紙の工房は、2021年の豪雨で大きな被害を受け、23年に近隣で再建された。愛子さまは職人の指導を受けながら和紙をすく体験をし、「奥深いですね」と感想を述べた。また、和紙を使ったさまざまな製品が並ぶ店舗を見学した際は「新しい可能性を感じました」と感心していた。
今回の佐賀訪問は、国民スポーツ大会の競技観戦を主要な目的としており、12日は少年男子柔道を、11日は陸上競技の三段跳びなどを観戦した。【高島博之】
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