先週、仙台市内で目撃されたのは、壁に貼り付いた「カメムシ」。撮影した人によると、10匹以上はいたといいます。直接触れると強烈なにおいを放つカメムシ。今年は大量発生しています。

街の人は
「ドアを開けて出入りするときに5、6匹くらい入って来る」
「臭いを放ってくるので逃げちゃいます」
「去年までは見かけなかったが今年は窓にいたりする」
「洗濯物を外に干すと結構付いていたりします。そのまま取り込んで畳んでいる時に驚く」
「廊下の隅とか階段の端とかにいます。虫がそこにいるというだけで嫌。一番は臭いところ」

ホームセンターでは…。

記者リポート
「宮城野区のホームセンターです。こちら害虫対策用のグッズ売り場ですが、カメムシ用の殺虫剤が品薄状態となっています」

直近4週間の殺虫剤の売り上げは去年の3.4倍!カメムシ用の殺虫剤は入荷待ちの状態で、仕方なく別の殺虫剤にポップを立てて紹介していました。さらに売り場の面積が足りず、普段はハンドクリームやカイロを置いているレジ前に急きょ防虫グッズを揃えたといいます。

ダイシン幸町店 三野宮有里副店長
「今年は特にカメムシ(対策商品)の需要が増えていて、客から毎日のように問い合わせがある。分かりやすいレジ前に特設コーナーを設けた」

専門家は、温暖化により、幼虫のエサとなる針葉樹の実が増えたことが原因と指摘します。

農研機構 植物防疫研究部門 新井朋徳グループ長
「去年はスギとヒノキの果実の結実量がすごく多い年で、そのエサの量に比例してカメムシが多くなり、今年の春先から夏場にかけて大発生した。カメムシの活動時間帯は主に日が暮れてからの時間帯と言われている。飛び回っている時間に明るいものがあるとひきつけられ、市街地にも飛んできているのではないか」

ふ化はすでに終わっているため、今後、カメムシの数は減っていくとみられますが、暖かい日が続くと再び活発化する可能性もあるということです。

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