神奈川・茅ヶ崎市の海岸に10日午前、アメリカ海軍のヘリコプターが不時着しました。ヘリコプターは、午後3時ごろに現場から飛び立ちました。
何が起きていたのか、フジテレビ・立石修解説委員室長とともに詳しくみていきます。
場所は、アメリカ軍厚木基地から南のほうに16kmほど下った茅ヶ崎市の海沿いでした。
すぐそばには住宅街や小学校・中学校もあるような場所で、江の島も見えるような位置でした。
その先には人気観光地・鎌倉もある場所で、今の時期もサーフィンを楽しむような人がいて人がたくさん集まるような場所なのが分かります。
発生直後の映像では、多くの人たちが集まって、作業の様子を不安げに見守っている様子が確認できます。
立石修解説委員室長:
実は、在日アメリカ軍の司令官は8日に代わったばかりです。そのため、こういった地元住民の安心・安全といったものを大切にしながら、任務に当たっていってほしいなと本当に強く思わされました。
── アメリカ軍厚木基地は、危険を避けるためにあらかじめ着陸する“予防着陸”と発表しているんですよね?
これについて自衛隊のトップ・統合幕僚長だった河野克俊さんに聞きました。
事故やエンジントラブルなどの緊急的な理由ではなさそうということでした。
考えられる可能性は、機体に損傷がなくても細部に問題がある、それから警報などがついた可能性があると。ただ、それもまた誤作動の可能性もあるということで、詳しい原因についてはまだ分からないところではあります。
ただ一方で、このヘリは不時着する際に地上にいる人に知らせることができないということなんです。
機長やクルーが人がいないことを確認して着陸するということで、今回は時間に余裕があったから不時着したと考えられると。
スペシャルキャスター パトリック・ハーラン:
実は、横須賀に所属する空母航空団が、8月にアメリカのネバダ州で訓練している時に、今回のように近い種類のヘリ2機が事故を起こしていて、10人がけがしているんですよ。こういう事故を減らすための訓練でもあるんですけど、できるだけ住民から遠いところでやってほしいなと思います。
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