大阪市平野区のマンションに住む1歳の男児が何者かに暴行され死亡した事件で、この男児が亡くなる約1カ月半前にも、やけどで入院していたことが児童相談所などへの取材で判明した。大阪府警が事件との関連を慎重に調べている。
死亡したのは西村結翔(ゆいと)ちゃん。平野区を管轄する児相「市南部こども相談センター」などによると、結翔ちゃんは自宅で顔などにやけどを負って8月23日に母親と医療機関を受診し、9月3日まで入院した。医療機関が虐待を疑い、8月26日に児相に連絡していた。
母親は児相の対面調査に、当時はミルクを作っており、「目を離した隙(すき)に、台の上の瓶に入っていたミルクを作るための熱湯を子どもがかぶった」と説明。母親の交際相手の男性も一緒にいたといい、この男性も電話で同様の話をした。
児相は2人の話と負傷状況に矛盾がなかったことから、虐待に当たらないと判断。母親に子育て支援機関を紹介し、9月11日で調査を終えたという。
結翔ちゃんは10月7日午前11時ごろに何者かに暴行されたとみられ、その日に死亡が確認された。司法解剖で腹部に強い力が加えられ、小腸が断裂していたことなどが判明している。【林みづき、斉藤朋恵】
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