埼玉県と東京都の連続強盗事件で、埼玉県所沢市の事件に実行役で関与したとして、埼玉県警は7日、公開手配して行方を追っていた住所・職業不詳、森田梨公哉(りきや)容疑者(24)を強盗致傷などの容疑で逮捕した。所沢の事件では、これまでに闇バイトに応募した20~40代の実行役とみられる男性3人が逮捕されていた。
捜査関係者によると、森田容疑者は9月30日に東京都国分寺市であった強盗事件の後、車で逃走したとみられる。国分寺の事件への関与もほのめかす供述をしているという。
逮捕容疑は、1日午前2時10分ごろ、所沢市北野新町2の住宅に侵入し、現金約8万円を奪ったうえ、刃物で切りつけて住人の男性(85)にけがをさせたなどとしている。
捜査関係者によると、7日午後4時ごろ、特殊詐欺事件の捜査をしていた新潟県警の警察官が新潟県柏崎市内でタクシーに乗っていた不審な男性を発見。現金を受け取る「受け子」とみて調べていたところ、森田容疑者と判明した。
森田容疑者は所沢の事件について「4人でガラスを割って入った」と容疑を認めており、「生活がギリギリで生活費がほしくてやった。報酬を受け取る約束で(現場に)行ったが強盗を指示され断れなかった」と供述しているという。「報酬」は国分寺の事件に対するものとみて調べる。所沢の事件後、車やタクシーを乗り換えて移動。新幹線で仙台駅にも行っていたという。
森田容疑者は以前、福岡県内のリフォーム会社で勤務。国分寺の事件の被害女性は別のリフォーム会社に屋根の修理を依頼したと警視庁に話しており、警視庁などはリフォーム会社が把握した資産などの情報が悪用された可能性もあるとみて、関連を調べている。【安達恒太郎、田原拓郎】
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