障害者雇用の取り組みでも知られる愛知県豊橋市の「久遠チョコレート」の工場に、JICA(ジャイカ)=国際協力機構が招待したインドネシアやトルコなど、7カ国の政府関係者らが訪れ、視察しました。

「久遠チョコレート」では、全国61の拠点で働く従業員のうち、およそ6割に知的障害や精神障害などがあり、それぞれができることを生かしショコラティエなどとして働いています。

 参加者は市内3つの工場を周り、地元で栽培されたハーブを粉末にしたり、アーモンドをチョコでコーティングするといった手作業を見学し、案内した久遠チョコレートの代表・夏目浩次さんには「仕事をどう教えているか」と質問がありました。

久遠チョコレートの夏目浩次代表:
「絵や写真で説明する場合もあります。失敗したらまたやり直せばいい、もう一度やり直すことができるというのがチョコレートの最も大きな魅力です」

 作業工程を細かく分けることで、それぞれにあった仕事を担当し、協力しながら1つの商品を作っていました。

ウズベキスタン政府関係者:
「精神や知的障害の方々が働いていて、助け合いながらの仕事が心に残りました」

メキシコNGO関係者:
「皆さんの顔を見て、何とも言えないくらい幸せな気持ちになりました」

 出来上がったばかりの商品も試食し、視察で見た取り組みを母国で伝えたいと話していました。

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