2024年6月、長野県高山村で新聞配達中の女性がクマに襲われことを受け信濃毎日新聞の販売店の団体が、クマの捕獲用のわなを猟友会に贈りました。

真っ黒なドラム缶。これはクマの捕獲用のわなです。信濃毎日新聞の北信地区の販売店の団体が長野地域の猟友会に贈りました。

2024年、クマの出没が相次ぎ、8月末までの人里での目撃情報は1094件と去年の同じ時期を大きく上回っています。また、人身被害も10件11人発生しています。

県はこうした被害を受け県内5地域に「警報」を出しています。

このうち高山村の路上では2024年6月、女性がクマにかまれけがをしました。女性は新聞配達中に背後から襲われたということです。

新聞配達の時間帯はクマが活発に動く未明から早朝。団体は少しでも被害を減らしたいと今回初めて、捕獲用のわなを贈りました。

信濃毎日新聞北信地区専売店会・近藤茂会長:
「他人事ではないなということで、どうしても暗い中配達しているので、猟友会の活動の何か助けになればと思っています」

贈ったわなはドラム型で、箱型と比べるとクマの爪や牙が引っかかりにくく壊れにくいということです。

今後、他の3つの猟友会にも贈る予定です。

長野地方猟友会・嶌崎厚会長:
「人的物的被害を最小限に減らすということで積極的に活用させていただきたい」

また、被害のあった女性が勤務する新聞店では明るくなってから配達する、停車した時も車やバイクのライトをつけたままにすることなどの対策をしているということです。

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