献花台に手向けられた花束やぬいぐるみ=22日、 北海道斜里町役場

北海道斜里町は、知床沖で2022年に乗客乗員26人が死亡、行方不明となった観光船沈没事故から23日で2年となったのを機に、町役場に設けた献花台の撤去を決めた。乗客家族らが大型連休中に訪れる可能性を考慮し、24日に出港地であるウトロ地区に台を移した上で、献花受け付けは5月6日までとする方針。

町によると事故後、今月23日までにささげられた花束などは2606件。担当者は「たくさんの人が心を痛め、来てくださったのが分かる」と話した。

24日午前、5人ほどの町職員が献花台を慎重に解体し、寄せられた手紙やぬいぐるみをウトロの町漁村センターに運んだ。26日まで同センターで、27日~5月6日は近くの道の駅で対応する。献花終了後も手紙などの展示は続ける。23日、役場へ献花に訪れた町在住の佐々木真梨子さん(45)は「毎年この日が近づくと胸が苦しくなる。献花できる場所は今後もあってほしい」と要望した。

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