札幌市の当時中学1年の女子生徒がいじめを受け不登校になった問題。学校側の対応が不十分だったとして、生徒側が市に損害賠償を求めた裁判の初弁論が9月27日、開かれました。

 訴状などによりますと2020年7月ごろ、札幌の当時中学1年の女子生徒が、自分がいないところで複数の男子生徒から容姿をからかう言葉で呼ばれていたことを友人から聞きました。

 さらに卒業アルバムの顔写真に中傷するコメントを付けた動画をSNSで拡散され、不安になった女子生徒は2年半あまり不登校となり、そのまま卒業しました。

 生徒側は学校側が第三者を入れた「いじめ対策委員会」を設置しなかった上、適切な対応をしなかったことで学習や人格形成の機会を失ったなどとして、札幌市に550万円の損害賠償を求めています。

 9月27日、札幌地裁で行われた初弁論で、市側は「差し支えのため出頭できない」として欠席。請求の棄却を求め争う姿勢をみせています。

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