9月26日の楽天戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)を2対1で勝利し、6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)を確定させたファイターズ。試合を決めたのは清宮幸太郎選手のソロHRでした。

 1対1でむかえた6回裏、楽天先発・古謝樹投手のストレートを捉えライトスタンドに飛び込むソロHRで逆転。ファイターズはそのままリードを守り勝利しました。

 清宮選手にとって、新庄剛志監督との出会いは決して良いものではありませんでした。

 2021年の秋季キャンプ。就任直後の新庄監督から「デブじゃね? やせない?」と脇腹をつねられて指摘されました。

 その後の秋季キャンプで、みるみる痩せていく清宮選手を「新庄効果」とメディアは大きく取り上げました。

 実は清宮選手、新庄監督に言われる前から痩せる計画を実行していました。

 ただ、そのことをメディアに伝えたら“後だしジャンケン”になると、悔しい思いを胸に秘め清宮選手は練習に励みました。

 結果で見返したい――。しかし、新庄監督1年目、2年目は最下位に。清宮選手も戦力になることはできませんでした。今シーズンもキャンプ前の自主トレ期間中に左足のケガで開幕を出遅れました。

 そして、今年6月、一軍に昇格した清宮選手はついに覚醒します。

 7月以降は打率3割をキープし、現在2位を堅守するチームの大躍進を支えました。9月26日の楽天戦では6年ぶりのCS進出を決める逆転HRを放ちました。

 SNSやメディアを通じて選手を褒めることで有名な新庄監督ですが、清宮選手だけには出会いから厳しい姿勢でした。大谷翔平選手に対する栗山英樹前監督の接し方と似ています。

 9月26日の試合後、新庄監督は清宮選手に対して「9回ファーストを守っていたのにサードにいこうとしていたのでまた褒められない」とコメントしました。

 「デブじゃね?」の出会いから3年。成長した主砲にも厳しい新庄監督でした。

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