今年4月、愛媛県松山市内で駐車中の車の中から警視庁の捜査資料を盗んだ罪に問われている男の裁判で、松山地方裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、松山市の職業不詳濱田健聖被告(22)です。判決文などによりますと、濱田被告は今年4月、松山市内で傷害事件の捜査にあたっていた警視庁の捜査員が停めた車の中から、個人情報を含む捜査資料の入ったファイルを盗んだものです。

松山地方裁判所で開かれた25日の判決公判で高場理恵裁判官は「警察が使っている車両とわかって車内を物色し、自分に関する捜査資料を盗むという犯行態様は、遵法精神の著しく欠けた大胆かつ悪質で刑事責任は軽くない」と指摘。その上で「反省の弁を述べ再犯しないと誓っている」などとして、懲役1年6カ月の求刑に対し懲役1年6カ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

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