石川県能登地方を襲った記録的な豪雨では、能登半島地震の被災者のために設置された仮設住宅も浸水するなどの被害がでました。住民たちの心の支えとなっていたスーパーも被災し、住民からは嘆きの声も聞かれました。

 輪島市宅田町に設置されている仮設住宅は、豪雨でほとんどが床上浸水しました。住民は避難所に身を寄せたり、車中泊をして夜を明かしたということです。

 23日も仮設住宅には車が停まっていて、住民が出入りして、住めなくなった住居から荷物を運び出す作業が行われています。

 住民は避難所に行ったり、親戚の家に身を寄せたり、新しい家に移り住んだりと対応を迫られている状況で、生活再建に向けた一歩を踏み出したばかりの住民からは嘆きの声が聞かれました。

 輪島市の町野町には、震災後も営業していた「もとやスーパー」があります。地元の住民の心の支えになっていましたが、21日に濁流にのみこまれて壊滅的な被害を受けました。

 23日午後に店を訪ねると、木が幹ごと店に突き刺さり、床には大量の泥が堆積して、売り場に並んでいた生鮮食品にも泥がついていました。

 店の関係者は、22日の夜は泥にまみれたままの売り場の1階にある、泥のついたベッドで一夜を過ごしたと明かしてくれました。

 能登半島地震よりも、今回の水害の方がダメージが大きいと話す人もいました。衣食住の根幹をなす食料や住居が、再び大きなダメージを受けています。

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