アニメソングのイベントで起きた殺人未遂事件です。逮捕された男は以前から知っていたとみられる被害者を狙い刃物を持ち込んだ可能性があることが分かりました。男は「殺すつもりで刺した」などと容疑を認めているということです。

事件直後のイベント会場。救急隊が急いで現場に向かいます。

その後、警察も…。

9月22日午後1時過ぎ、長野県佐久市の駒場公園で開かれていたアニメソングの野外フェスの会場で、客として訪れていた県外の32歳の男性が刃物で胸などを刺され大けがをしました。

男性を襲ったとして自称・神奈川県相模原市のアルバイト従業員・吉田司容疑者38歳が周囲の人に取り押さえられその後、警察が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。

野外フェスの参加者：
「血がびしゃっと出るくらい刺されたらしい。さすまた、シールドをもった警察官が5.6人くらい走っていって取り押さえていた」
「少し信じがたい状況でした」

警察によりますと、吉田容疑者は1人で参加していて、「殺すつもりで刺した」などと話し容疑を認めているということです。

また、捜査関係者によりますと吉田容疑者は男性のことを以前から知っていて、刃物を用意して狙って刺した可能性もあるということです。

警察は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて関係や動機について詳しく調べています。

（記者リポート）
「事件から一夜明けた現場です。会場の撤去作業が行われています」

現場の公園はきょうは静けさを取り戻していました。

野外フェスは県内最大級のアニメソングのイベント「ナガノアニエラフェスタ」で、9月21日から2日間開催され、22日も約4000人が訪れていました。

入場する際はスタッフによる目視での所持品検査があったほか、ホームページ上でも他人に迷惑をかけるものは持ち込まないよう呼びかけられていました。

事件を受け、野外フェスは急きょ中止となりました。

野外フェスの参加者：
「入場ゲートのところで目視の荷物検査をやっていた、来年、（開催が）どうなるか」
「推しが見られなくて、もうちょっとだった」

主催者は「被害に遭われた方の一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。二度とこのような事件が起こらないよう捜査には全面的に協力する予定です」などとコメントしています。

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