陸上自衛隊の男性隊員が「3000メートル走」の訓練後に倒れ、死亡していたことが分かりました。

 死亡したのは、札幌市の真駒内駐屯地を拠点とする第52普通科連隊の即応予備1等陸曹の40代男性です。

 男性は4月20日午前9時30分ごろ、北海道千歳市の東千歳駐屯地で実施された訓練で「3000メートル持続走」を完走した直後に倒れました。

 男性は千歳市内の病院に搬送され、翌21日午後9時ごろに死亡が確認されました。

「即応予備自衛官」普段は別の職に―訓練日は”年間30日”

 連隊を監督する北部方面総監部によりますと、男性は普段別の職に就き、招集がかかると活動する「即応予備自衛官」。年間30日の訓練日がありました。

 3000メートル持続走は競走ではありません。当時、男性を含め複数の隊員で駐屯地内を走っていました。

 男性に持病があったかは明らかになっていません。訓練前の問診で、体調に異常は確認されていませんでした。死因は確認中としていて、当時の訓練の状況などを調べています。

連隊長がコメント「痛恨の極みで大変重く受け止める」

 第52普通科連隊長の早崎和寿1等陸佐は「訓練中の隊員が亡くなられたことは痛恨の極みであり大変重く受け止める。今後はこのような事案が起きないように万全を期していく」とコメントしています。

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