神奈川県警=山本明彦撮影

 近隣住民の飼い猫1匹を捕まえて遠方に放置したとして、神奈川県警都筑署は10日、横浜市都筑区中川3、自称自営業の深田雅嗣容疑者(38)を器物損壊容疑で逮捕した。「猫が勝手に敷地に入ってくる」などと深田容疑者が苦情を訴え、近隣住民の60代男性とトラブルになっていた。容疑を否認している。

 逮捕容疑は4月15日午前4時50分ごろ、男性の飼っている雑種の猫「たま」(オス、2歳11カ月)を無断で連れ去り、いずれかの場所に放置したとしている。

 同署によると、たまには毎日午後8時ごろに男性宅から外に出て、朝方に戻ってくる習慣があり、深田容疑者の自宅敷地が通り道でトラブルになっていた。たまが数日間帰宅しないため、男性が18日に110番した。

 たまは21日、約70キロ離れた静岡県長泉町で80代男性によって発見された。動物病院でマイクロチップによってたまと確認され、30日に男性の元に無事戻った。

 男性宅の近所の防犯カメラの画像や深田容疑者が15日に静岡方面に向かう高速道路のインターチェンジを利用していたことなどから逮捕につながったという。【宮本麻由】

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