最大震度7の揺れを観測した胆振東部地震から9月6日で6年です。
最も大きな被害が出た胆振の厚真町では、献花台が設置され、犠牲者に祈りが捧げられています。
胆振東部地震から6年
地震発生と同じ午前3時ごろ、暗闇の中、厚真町では献花に訪れる人の姿が。
「今年もまた帰ってきて(献花できた)という思い。この日を忘れないでほしい」(元・厚真町民)
「6年前、大きく土砂が崩れた吉野地区では、復興が進んでいるように見えます。先ほど兄を亡くされた方が花を手向け、どこまでが復興なのか、まだ気持ちの整理がつかないと話していました」(鎌田祐輔記者)
2018年9月6日午前3時7分、最大震度7を観測した胆振東部地震が発生し、災害関連死を含む44人が亡くなりました。
「押し流された土砂が家屋を巻き込み道路や畑にまで流れ込んでいます」(廣岡俊光アナウンサー)
厚真町では大規模な土砂崩れが発生し、37人が犠牲となりました。
6日正午には、厚真町の宮坂尚市朗町長が慰霊碑の前で黙とうを捧げました。
「6年間必死に生きようとする、必死に日常を取り戻そうとする努力を重ねてきたみなさんの歩みを我々としても受け止められた」(厚真町 宮坂尚市朗 町長)
また、地震で同級生を亡くし、友人8人が手を合わせる姿も。
「(6年前のクラス会で)また来年ねって別れたのに、彼女のお葬式に集まることになって…何とも言えませんでした」(同級生が犠牲になった元町民)
「この6年というのは厚真町にとってはお互いに信頼しあって復旧復興につながったと思う」(同級生が犠牲になった元町民)
停電の復旧訓練も
一方、札幌市では停電の復旧訓練が行われました。
胆振東部地震では北海道全体が暗闇に包まれるブラックアウトが発生。
札幌市の交差点では警察官が手信号で対応していました。
こうした事態に備え、停電により信号が消えたとの想定で、北海道警察などがハイブリッド車を使い信号を復旧させる手順を確認しました。
地震から6年が経ち、教訓を未来につなげる取り組みの重要性が増しています。
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