パソコンがウイルス感染にしたとの「うそ」の表示と警告音を解消しようとした男性が、8万円相当の電子マネーをだましとられました。警察は架空料金詐欺事件として調べています。

 警察によりますと、9月5日午後4時30分ごろ、札幌市厚別区の80代の男性が自宅でパソコンを使っていたところ、突然、警告音とともに画面に「ウイルスに感染しました」と表示されました。

 男性が画面に出ていた電話番号に連絡したところ、サポートセンターの職員を名乗る男が、元の状態に戻すための費用を電子マネーで支払うよう指示しました。

 男性は男の指示に従い、コンビニエンスストアで8万円相当の電子マネーを購入し、その電子マネーの番号を男に伝えました。電子マネーのカード番号を教えると、たとえカードを持っていても、相手がカードの額面の金額を自由に使うことができるようになります。

 ところが、男性のパソコン画面は元に戻らなかったため、再びサポートセンターに電話したところ、男からあらためて8万円分の電子マネーを購入するよう求められました。

 その後、男性が同じコンビニで電子マネーを買おうとしたところ、不審に思った店員が「短時間に16万円分の電子マネーを買おうとしている人がいる。おかしくないですか」と警察に通報。男性の詐欺被害が発覚しました。

 警察は不審な要求には応じず、速やかに通報するよう注意を呼び掛けています。また、詐欺に関する相談は警察相談専用電話#9110を利用してほしいとしています。

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