携帯電話で通話しながら銀行のATM画面を操作している人を人工知能=
AIのカメラが検知して特殊詐欺被害に気をつけるよう警告するシステムが、宮城県内の金融機関で導入されました。

記者リポート
「AIカメラが設置されたこちらのATM。このように通話をしながら操作を続けていると…このように、モニターに警告が表示されるようになっています」

このシステムは増え続ける特殊詐欺被害を防ごうと、県警と各金融機関が連携して始めたものです。AIカメラが、利用者が通話しながらATMを操作していると判断すると、警告画面が表示されるとともに、スピーカーが超音波を発して通話を妨げるなど、特殊詐欺被害の防止を図ります。

9月5日、仙台市青葉区の銀行で民謡歌手の庄司恵子さんが実際に携帯電話を手にしながらATMを操作し、警告画面の表示を体験しました。

七十七銀行 鹿戸雄介コンプライアンス統括部長
「実際に犯人側と携帯電話を通じてATMに誘導され、そして知らないうちに振込をしてしまうということがあるんですが、この効果は大きいんじゃないかなというふうに思っております」

県内の特殊詐欺の発生件数は195件で、被害額は約6億9000万円に上っています。

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