秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さま=東京都港区の赤坂御用地で2024年7月15日撮影(宮内庁提供)
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 秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さまは6日、18歳の誕生日を迎えられた。成年になる感想を宮内庁を通じて文書で公表し「今後も一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを吸収して、成長していきたいと思います」と記した。筑波大付属高3年で大学進学を控えているため、学業を優先し、成年式は高校卒業後に行う。

 宮内庁によると、この1年の学校生活は、修学旅行で沖縄県を訪ね、バドミントン部で汗を流し、友人たちと勉学に励んだという。長年続けているトンボの研究成果を発表する機会が続き、2023年11月に赤坂御用地のトンボの生態を学術論文にまとめた。夏休みだった24年8月には、京都市で開かれた国際昆虫学会議のポスター発表に参加し、国内外の研究者と交流した。

 高校生になってから、外国要人のもてなしなど秋篠宮ご夫妻の活動に加わる機会も増えている。能登半島地震の被災者を案じ、支援に携わった若者から話を聞く機会もあった。

 悠仁さまは民法改正で22年4月に成人年齢が18歳に引き下げられてから成人した初めての皇族。未成年の皇族はいなくなった。高齢化が進む皇室で、公務の担い手として皇位継承順位2位の悠仁さまにかかる期待は大きいが、当面は学業優先の日々が続くとみられる。秋の園遊会や来年正月の新年一般参賀には出席しない。

 宮内庁によると、昆虫や自然環境などの「自然誌」を学べる進学先を目指している。悠仁さまは文書に「進路実現に向けて努めつつ、高校生活を大切にしたい」と記した。秋篠宮家側近の吉田尚正皇嗣職大夫は、進学を巡って一部メディアで「根拠のない情報」が流れているとし「静かな環境で準備を進めていただきたいと願っている」と話した。

 悠仁さまは多くの皇族が学んだ学習院に進学せず、お茶の水女子大の付属幼稚園、付属小中学校で学んだ。お茶の水女子大は毎日新聞の取材に文書で回答。クラスの昆虫博士として大活躍だった日々や、低学年に優しく接していた人柄を振り返り、成人を「輝かしく幸せな日々を過ごされますことを心よりお祈り申し上げます」と祝福した。【山田奈緒】

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