9月も止まらない値上げラッシュ。
消費者からは悲鳴が上がっています。
じりじりと照りつける太陽。
3日も福岡県久留米市で日中の最高気温が34.4℃を記録するなど、県内各地で30℃を超える暑さとなりました。
そんな中、取材班が訪ねたのは福岡市東区のスーパー。
厳しい残暑が続く中で、私たちを癒してくれるのが冷たいアイスクリームです。
しかし、そのアイスクリームに「ある異変」がー
◆エムズ美和台店 久松浩一店長
「アイスクリームは、ほぼ全部上がる。メーカーからの話によると、150％ぐらいの値上がりになる」
アイスクリームは9月から一斉値上げ。
小売価格が、最大150％ほどに値上げされるため、販売価格も高いもので50円の値上げが決まっています。
人気商品「ブラックモンブラン」（10円値上げ）をはじめ、佐賀県の竹下製菓が製造するアイスクリームは販売価格が10円～20円値上げされます。
◆購入客
「暑いからつい食べたくなる。1日に1本だけ。本当はいくつも食べたいけど、何でも値上がりするから困ります」
また、便利で保存がきく食卓の味方、冷凍食品も同じく最大150％に値上がり。
おやつなどに重宝される、福岡県みやま市で製造されている「八ちゃん堂」のたこ焼きも、9月中の値上げが決まっています。
◆エムズ美和台店 久松浩一店長
「以前に比べて上がり幅が半端ない。上げ幅が広がってきているという感じ。下がることはないのかなと思うし、人件費もどんどん今上がっているので、それを回収するには商品に転嫁するしかないと思う」
帝国データバンクによると、9月の食品値上げは1392品目。
5カ月ぶりに1000品目を超えました。
背景には、原材料価格の高騰や円安の影響があるとみられています。
入荷したての新米も、去年と比べて1000円以上も高くなっていて「止まらない値上げ」に消費者からは悲鳴の声が上がっていました。
◆買い物客
「ダメージが大きいです。外食も結構かさむので、できるだけ家で作りたいけど、いろいろ物の値段も上がっているので」
◆買い物客
「家計簿をつけているけど、去年と比べて2割くらい上がっている。年金暮らしなので大変です」
◆エムズ美和台店 久松浩一店長
「利益の幅を狭めて、お客様に少しでも安く売る。いろんな店舗があるので、そこよりも1円でも安く売れるように、交渉をしていかないといけない」
消費者だけではなく店側も頭を悩ませる「値上げの波」。
今後の見通しについて、専門家はー
◆帝国データバンク福岡支店 秋山進さん
「10月は2631品目の値上げを予定しておりますので、今年4月が2897品目あったんですが、それ以来の値上げラッシュになる見通し」
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