老朽化した郵便ポストの交換工事で、滋賀県大津市の請負業者が安全性を満たさない方法で行っていたことがわかりました。

■「ポストの柱を換えない」などの不適切工事

日本郵便によると、郵便ポストが簡単に倒れないよう、老朽化した際の交換工事では投函箱だけではなく、柱も取り換えて、地中に埋めた上でモルタルで固めるように業者に発注しています。

しかし、2018年から去年にかけて京都府内や滋賀県内のポスト交換工事を請け負った大津市の業者は、「柱を換えない」「古い柱の途中で切断して新しい柱を溶接する」などの不適切な工事をしていたということです。

■事故で事態発覚 480本で安全満たさない工事

不適切な工事は、去年8月、京都市上京区にあるポストに、トラックが衝突した際、このポストが柱の途中から折れ、修理に訪れた別の業者が、不審に思ったことで発覚しました。

日本郵便の調査では、大津市の業者は請け負ったおよそ670本の交換工事のうち、およそ480本で安全性を満たさない工事をしていましたが、現在はすべて適切な方法で取り換えられたということです。

日本郵便は今後の対応について顧問弁護士と相談しているということです。

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