強い勢力を保ったまま29日朝、九州に上陸した台風10号は30日昼以降、広島県内に最も近づく見込みで、県内でも影響が出始めています。

28日朝8時ごろ鹿児島県に上陸した台風10号は、強い勢力を保ったままゆっくり北上を続けています。
このあと東に向かう進路に変わる予想で陸地を進むことで勢力は少しずつ弱まりそうですが、県内には30日昼以降、最も近づく見込みです。

台風の接近に伴い県内でも広い範囲で28日夜から雨が降っていて29日に入って風も強まり始めています。

気象台によりますと、30日午前6時から予想される24時間降水量は多いところで県内では200ミリとなっています。
さらに最接近の時間帯を中心に暴風や高波、高潮の恐れもあり、台風の動きが遅いため31日、土曜にかけて影響が長引く状況も見込まれることから警戒が必要です。

【向井記者】
「JR広島駅です。改札口前には複数個所に新幹線の計画運休を呼びかける張り紙が張り出されています」

JRによりますと、現在、山陽新幹線は一部列車で運転を取りやめています。
午後5時以降に関しては、山陽新幹線が広島から博多間で上下線ともに運転取り止めています。
30日は、山陽新幹線では引き続き、広島から博多間で始発から午前10時頃にかけ計画運休を実施。

また、在来線は県内全線で終日、運転を取りやめる予定です。

一方、福山市田尻町では、市の職員が防波堤をパトロール。
防潮扉が閉まっているかどうか金具などの確認をしました。

【福山市港湾河川課・鳥越克一さん】
「台風が接近しておりますので、外出時・宅内にいるときは市の情報を確認しながらお過ごしいただければと思います」

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