鹿児島県に出されている「台風の特別警報」。
「大雨の特別警報」とは何が違うのでしょうか、色々な違いについて見ていきます。

「台風の特別警報」には、台風の中心気圧と風という主に2つの基準があります。

中心気圧930hpa以下、または最大風速50メートル以上であることで、今回は風速が当てはまっています。

このあと925hpaの予想も出ているので、中心気圧も該当してくる可能性もあります。

「台風の特別警報」というのは約3つがセットになっていることが多く、それは何かというと波浪と暴風と高潮です。

すでに2つ出ていましたが、28日午後4時半ごろに高潮の特別警報が鹿児島の一部地域で出されて、これでセットになったということです。

では、「大雨の特別警報」はどうかというと、台風と少し異なり別で出てくるものです。

最大の違いは何かというと“発表のタイミング“です。

台風の特別警報というのは進路が見えてきて勢力が分かってきて、この辺りで大変そうだと状況が悪化する12時間前に発表されます。

一方で大雨特別警報というのは、すでに当該地域で大雨が降っていて災害になっている、危険性がある、そのような状況が極めて悪化した状態で発表されます。

このあと鹿児島や宮崎で、別に大雨の特別警報が出る可能性もあります。

──雨にも警戒が必要になってくる?

鹿児島という場所は全土に火山灰でできたシラス台地というものが広がっています。

これは非常に水はけはいいですが、土砂災害を起こしやすい性質があります。

1993年にも大雨被害が出て、鹿児島全土で大きな被害が出たことがありました。

今回も十分にこのクラスになる危険性があると思いますので、地元の住民の皆さんもやってるとは思いますが、ハザードマップなどで自分の住んでいるエリアの状況をよく確認しておくことが大事になると思います。

鹿児島では29日の朝、危険な状況になっている可能性もあります。

まだ明るいうちに、これから夜を迎えますが避難するかどうか、それも含めて考えていただきたいと思います。

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