愛知県警西警察署=名古屋市西区で、川瀬慎一朗撮影

 高齢者から現金をだまし取ろうとしたとして、愛知県警西署などは26日、自称埼玉県在住の男子中学生(15)を詐欺未遂の疑いで逮捕した。「お金欲しさからやった」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は名古屋市南区の路上で26日、他の者と共謀し、同市西区の無職男性(81)から現金300万円をだまし取ろうとしたとしている。

 同署によると、共謀者が男性の息子をかたり、電話で「現金を至急必要としているので、代わりに行く弁護士の息子に300万円を渡してほしい」と依頼し、男子中学生が受け取りに行ったという。男性は今月下旬、4回にわたり計560万円をだまし取られており、24日に同署に被害届を出していた。

 男子中学生はSNS(ネット交流サービス)を通じて知り合った人物に闇バイトを紹介されたといい、中学生は特殊詐欺グループの現金を受け取る「受け子」役を担っていたとみられる。【塚本紘平、田中理知】

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