兵庫県明石市の精神科病院で死亡した患者の遺族が、長期間の隔離などが原因だとして、病院側におよそ5700万円の損害賠償を求めました。

訴えを起こしたのは、明石市の精神科病院「明石土山病院」に入院し、2021年に死亡した初田竹重さん(当時50歳)の両親です。

■死因はパンが大量に詰まった「急性窒息死」 病院側に5700万円の賠償求める

訴状などによると、初田さんは20歳ごろに統合失調症の診断を受け、2019年5月から「明石土山病院」に入院し、その後およそ2年間、断続的に隔離用の病室に収容されていました。

しかし2021年4月、隔離された病室で死亡が確認され、死因は喉などに朝食のパンが大量に詰まった急性窒息死だったということです。

遺族は必要以上の長期的な隔離が食べ物を飲み込む力を弱めたことや、喉に詰まるリスクのあるパンを提供し、最低限の巡回も怠ったことが死亡につながったとして、病院側におよそ5700万円の損害賠償を求めました。

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病院の代理人は「訴状が確認できていないのコメントできない」と述べています。

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