福島第一原子力発電所で4月に発生した、作業ミスによる停電トラブルに対し、原子力規制庁が「違反」認定した。

福島第一原発では4月、掘削作業のミスで地下の電源ケーブルを傷つけたことで停電が発生し、処理水の放出が約6時間半にわたり停止した。
原子力規制庁は8月21日に福島県庁で会見し「業務管理の不履行に該当する」などとして、作業手順や計画を定めた「実施計画」に対する「軽微な違反」と認定した。

また、2月に木材などの廃棄物を焼却する施設で大量の水蒸気が発生した事案では「火災リスクを適切に評価しないまま運転し、異常の兆候を見落とした」として、同じく「軽微な違反」と認定した。

原子力規制庁は「事故を未然に防ぐポイントはあったのに、何重にも見過ごされてきている。軽微な違反とはいえ、一歩間違えば大きな事故・トラブルになっていた」とし、東京電力に対し再発防止の指導を継続するとしている。

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