77人が犠牲となった広島土砂災害から20日で10年を迎えました。
被災地では犠牲者に祈りを捧げる追悼行事が行われています。

広島土砂災害から20日で10年…。
25人が犠牲となった広島市安佐南区八木のこの地区では、土石流が街を襲ったとされる午前2時半を前に、地元の有志が「8.20」の形にキャンドルを並べ鎮魂の火を灯しました。そして…

【黙とう】

慰霊碑の前で静かに手を合わせたのは遺族の若松順二さんなど4人。
あの日、結婚したばかりの娘夫婦と娘のお腹にいた孫の3人を亡くしました。

【娘夫婦を亡くした若松順二さん】
「僕らからしたら10年というのはあまり関係がない。会いたい、寂しい、悔しいということは(10年経っても)変わらない」

2014年8月20日、未明から降り続いた豪雨は広島市北部で土砂災害を引き起こし、災害関連死を含む77人の尊い命を失いました。
夜が明け、安佐南区の梅林小学校では追悼の献花会が開かれ、広島市の松井市長や地元の住民などが犠牲者を悼み花をたむけました。

【兄夫婦を亡くした立川新三さん】
「(10年前は)『なんでお前こんなとこにはいっとるんや』ってね。手が離れんでね。涙がボロボロでてたんですがね。10年たったらひと昔いうかね。一区切りできたと」

【友人など10人を亡くした宮本武さん(79)】
「砂防ダムができて、これだったら少々の土砂が落ちてきても止めることが出来るという安心感はある。ただ雨が大量に降った時に果たして上手く処理してくれるかという不安もある」

あの日の記憶を忘れないためにも。
被災地は、鎮魂の祈りに包まれます。

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