長野市で介護施設の送迎車が全焼した火事。重体となっている女性は、利用者の101歳の女性を救出しようとして大やけどを負ったと見られています。焼けた車は6月の定期点検では異常は見つからなかったということです。

炎を上げて燃える車。

8月17日、長野市の大豆島東団地で介護施設の送迎車が全焼し、全身にやけどをした施設職員の56歳の女性が意識不明の重体、利用者の101歳の女性が重傷となっています。

通報した人:
「車は火だるま、2人も火だるま状態ですごかった」

燃えたのは「ニチイケアセンターまめじま」の車両でした。

警察やニチイホールディングスによりますと、車はケアセンターの女性職員が運転してデイサービスの利用者を送るところでした。

女性は搬送時は意識があり、消防に対し、「エアコンの吹き出し口から白い煙が出て車を停めたら出火した」「火をタオルで叩くなどしたが消えなかった」と話したということです。

女性は車いすが無いと動けない101歳の女性を後ろの座席から助け出しましたが、この時、全身にやけどを負ったと見られています。

通報した人:
「ボーンボーンとか、女性の悲鳴も聞こえた。熱気もすごく何もできない。近づけない」

一緒に乗っていた80代の男性2人は自力で逃げて無事でした。

焼けたワンボックスカーはリース契約で10年前から使っていて、6月の定期点検では異常は見つからなかったということです。

ニチイホールディングスは「原因究明に協力して再発防止に全力をあげる」としています。

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