6月に福島第一原子力発電所6号機で発生した停電は、湿気を含んだホコリが電気経路に挟まるなどしてショートしたことが原因と判明した。

福島第一原子力発電所6号機では、6月に施設の一部で停電が発生し、使用済み燃料プールの冷却が約10時間停止するトラブルが発生した。
停電とほぼ同じタイミングで、6号機の「タービン建屋」の地下で火事が発生していて、電気を流すための設備の一部が焦げて溶けていたことが分かっている。

東京電力はこの原因について、2011年の事故以降、建屋の地下にたまった水で湿度が上がり、湿気を含んだホコリが電気経路に挟まるなどしてショートしたと原因を公表した。

東京電力は現場について、金属の板状の電気経路だったために湿気を含んだホコリでのショートが起きやすくなっていたとし、経路をケーブル化するなどの対策を取るとしている。
また、1号機から5号機までの電気経路では、現場の環境などから同じような事象は起きないと考えている、とした。

使用済み燃料プールの温度は、冷却が止まっていた間に1.5℃上昇したが、東京電力は安全性や周辺の環境に影響はなかったとしている。

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