台風5号が岩手県内を通過してから8月15日で3日、岩手県宮古市の田鎖地区では、農作物の浸水被害が確認されています。
収穫間近の野菜が被害を受けた男性は肩を落としつつもきょうは消毒作業にあたりました。

内記和人記者
「宮古市の田鎖地区に来ています。この辺りは台風5号の影響で浸水の被害が出た場所です。こちらの電柱には腰の高さほどまで水がきた跡がいまも残っています」

宮古市の田鎖地区では、台風5号による大雨の影響で冠水が発生し、住宅3棟が浸水する被害を受けました。

また田鎖地区では農地の浸水被害も確認されていて、県によりますとその規模は水稲で5.2ヘクタール、野菜の畑で4.6ヘクタールに上っています。

その田鎖地区の1ヘクタールほどの農地で野菜を栽培している工藤孝吉さんです。

野菜が泥水に浸かったため病気を防ごうと、15日は消毒作業にあたっていました。

工藤孝吉さん
「ここはジャガイモとかゴーヤとか(収穫は)今からなんですけどね…」

普段から出荷はしていませんが、身近な人たちと食べるために手塩にかけて
育てているという野菜。
浸水被害により収穫間近のジャガイモは地中で蒸された状態になったため、10キロほどが収穫できなくなったほか、長時間泥水にさらされたトマトの苗木は一部が枯れてしまいました。
20万円で購入した農業用の機械も中に水が入ってしまい動作の確認はできませんが故障したとみられています。

工藤孝吉さん
「とっても残念です。(野菜を)楽しみにしてくれる人もいたので…」

県と宮古市は今後、浸水した農作物の収穫への影響や被害額を調べることにしています。

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