国から公設秘書の給与をだまし取った疑いがあるとして、東京地検特捜部の強制捜査を受けた岩手選挙区選出の広瀬めぐみ参議院議員が8月15日、議員を辞職しました。県民からは厳しい声があがっています。

広瀬めぐみ議員は2022年から2023年にかけて公設秘書として届け出ていた女性に勤務実態がないのに国から支給された数百万円の給与をだまし取った疑いがあるとして7月30日、東京地検特捜部の家宅捜索を受けました。

家宅捜索を受け広瀬議員は自民党を離党。そして、8月15日、議員辞職願を参議院に提出し許可されました。辞職の理由については「一身上の都合」としています。

事件を巡っては、関係者への取材で特捜部が広瀬議員から任意で事情を聴いたことがわかり、広瀬議員は公設秘書に勤務実態がなかったことを認めたということです。

岩手県民 70代男性
「議員やめたから(許される)ということではないし、今後もそういう人たちが出てくる可能性があるので怖い」

岩手県民 70代女性
「弁明しますとか言っておきながらそれもなかったので、もうふざけないでよって言いたいのが本音」

岩手県民 30代男性
「(議員辞職は)妥当だと思いますし、今後はクリーンな国会を目指していっていただきたい」

また、自民党岩手県連の臼澤勉幹事長は、広瀬議員の擁立に関わった責任を取るため、岩崎友一会長代理とともに県連の役職辞任を藤原崇会長に申し出たと公表し、
その上で広瀬議員に対し怒りをにじませました。

自民党岩手県連 臼澤勉幹事長
「国会議員としての資質に一部欠けていた部分があったのではないか」

広瀬議員の辞職に伴う参議院岩手選挙区の補欠選挙は10月27日に行われる予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。