北海道警察本部=貝塚太一撮影

 北海道警会計課は道内の45の警察署で、個人情報が含まれる遺失物関係の書類約7万枚が、保存期間満了前に誤廃棄されていたと明らかにした。遺失物や拾得物の情報は専用のシステムで管理しており、誤廃棄による個人情報の漏えいや遺失拾得に関する業務への支障はないという。

 道警によると、システムの情報を書類化した場合、拾得物関係は5年、遺失物関係は1年の保存が内規で定められている。保存期限を定める通達が過去分を含めて複数あり、各署の担当者が誤認したことなどが主な原因だという。

 中標津署員が3月5日、誤廃棄に気づき、全署で調査が行われた。道警は保存期間自体の見直しも検討する。高橋雄二会計課長は「再発防止に努めたい」と述べた。【後藤佳怜】

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