オスプレイの飛行中止などを国に求めるよう、河野俊嗣知事へ要請する文書を手渡す宮崎県委員会の来住一人委員長(左から2人目)ら=宮崎市の県庁で、2024年8月13日午後1時29分、加藤学撮影

 米軍の輸送機オスプレイが宮崎県延岡市上空を複数回飛行したことを受け、共産党県委員会(来住一人委員長)は13日、国に飛行中止などを求めるよう、河野俊嗣知事へ要請する文書を県に提出した。

 県危機管理局によると、7月22~26日、延岡市を通じて県に「市上空をオスプレイのようなものが低空で飛んでいる」といった目撃情報が計7件あった。うち1件は簡易テントの破損を訴えていた。県は九州防衛局に問い合わせ、米軍から同局に飛行ルートの事前告知がなかったことを確認。その上で事前告知があれば、速やかに関係自治体へ連絡するよう求める要請文を提出した。県によると、関係自治体への飛行ルートの事前告知は、日米共同訓練時にはあるが、米軍の独自訓練ではない場合もあるという。

 申し入れでは、昨年11月に鹿児島県屋久島沖でオスプレイが墜落した事故に触れ「構造的欠陥は明らか」と指摘。来住委員長らは「全く連絡なしに飛ぶのは異常事態」と強調した。【加藤学】

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