８月１２日に東北を横断した台風５号は１３日未明に熱帯低気圧に変わりました。
岩手県内の自治体に出されていた避難指示は１３日午前すべて解除されました。
１２日午前大船渡市に上陸し東北を横断した台風５号は、１３日午前３時熱帯低気圧に変わりました。
県内では沿岸各地で記録的な大雨となり、久慈市下戸鎖では１２日午後４時５０分までの４８時間に降った雨の量が４８１．５ミリと統計開始以来最多を記録、平年の８月１カ月分の２．６倍を超える雨量となりました。
県内では１０の市町村が緊急安全確保や避難指示を出し、最大で合わせて２０８２人が避難しましたが、これらは１３日午前までにすべて解除されました。
一方、久慈市では１３日朝の時点で２５世帯が孤立状態となっています。
このうち山根町深田地区では道路が崩れ、現在（午前１１時半時点）も４世帯６人が孤立した状態です。
久慈市山根町深田地区 馬渡幸子地区長
「食べ物はあるということで具合も悪くないので『ただ早く通してほしい』という話です」
建物への被害も出ています。
釜石市甲子町では土砂崩れが発生し工務店の作業小屋１棟が倒壊しました。
被害に遭った工務店の社長
「多分もうここには建てられないだろうから、こうなってしまうと行政に期待している」
県によりますと１２日午後３時時点で宮古市・釜石市・岩泉町の住宅で合わせて１２件の浸水被害が確認されています。
交通機関への影響も続いています。
三陸鉄道は田老・釜石間で運休していてバスでの代行輸送が行われています。
ＪＲは東北本線・釜石線・山田線・八戸線の一部で運転の見合わせが続いています。
気象台は１３日夜遅くにかけ土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に警戒するよう呼び掛けています。
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