北海道では8月11日、海の水難事故が相次ぎ、小樽市では男性が行方不明、木古内町では女性が死亡しました。

 11日正午すぎ、小樽市銭函で「沖合い50メートルで人が溺れているようだ」と通行人から消防に通報がありました。

 小樽海上保安部によりますと、27歳のベトナム人男性が行方不明になっていて、消防や海上保安庁の巡視船などが出動し捜索を続けていますが、まだ発見されていません(11日の捜索は午後5時すぎ終了。12日朝、捜索再開)。

 「うしろで叫んでいる声が聞こえて『どうしたんだろう』と。指さしたりして、何人か助けに泳いで行っている人もいた」(当時現場にいた人)

 男性はベトナム人の仲間2人と、陸から100メートルほどの海水浴場ではない場所で泳いでいたということです。

 「女性は子どもを波打ち際から引き離そうとした際に、波にさらわれたということです」(斎藤健太 記者)

 また、午前10時30分ごろには木古内町で「妻が引き波にさらわれた」と消防に通報がありました。

 波にさらわれたのは北斗市の山本みゆきさん(45)で、岸から約20メートルの海面近くに浮いているところを救助されましたが、搬送先の病院で死亡しました。

 消防などによりますと、山本さんは夫と子どもと3人で波打ち際を散歩していて、子どもを波から引き離そうとした際に自分が波に巻き込まれたということです。

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