山の谷間に吹く風によって風鈴の音が響く東光院の境内=京都府綾部市で、山崎一輝撮影

 京都府綾部市の東光院で、約1000個の風鈴が飾られる「風鈴まつり」が開催されている。「自然のオーケストラ」が奏でる美しい音色が、拝観者を楽しませている。9月1日まで。

 同院は673年、理趣(りしゅ)仙人によって創建された高野山真言宗の古刹(こさつ)。四方を山で囲まれた谷間に位置し、夏は京都市街よりも気温が約5度低いという。

 仏堂の四隅につるされる青銅製の風鐸(ふうたく)の音には邪気よけの意味があることや、涼を感じてほしいとして毎年夏に開催。7月中旬からは約1400個の風車も設置され、山から吹き下ろす心地よい風が風鈴と風車のコラボレーションを演出している。

 午前9時半から午後4時半まで。14~16日休み。高校生以上300円(お菓子と冷茶付き)。問い合わせは同院(0773・42・2432)。【写真・文 山崎一輝】

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