秋田県内を襲った記録的な大雨から2週間。国は復旧を進めるため、各地の被害状況を調査している。国土交通省の査定官が8日、氾濫した由利本荘市の石沢川を訪れた。

由利本荘市を流れる石沢川は、流域の堤防が6カ所決壊し、周辺の田んぼなどに大きな被害が出た。8月5日までに堤防に土のうを積むなどの応急工事が完了している。

県が復旧の方針を決める際に助言するため、国土交通省から災害査定官が派遣された。査定官は8日、被害を受けた堤防を訪れ、県の担当者から説明を受けた。

県の担当者は「ここは支川ではない。高台になっている。上の部分は畑。どうしてもここに水がたまる感じになっている」と説明した。

査定官は県の担当者に、堤防が決壊した原因を分析した上で、同様の雨が降ったときに再び被害を起こさないための復旧方法を伝えていた。

 国土交通省災害査定官・上水樽昌幸さん:
「川の流れや雨の量などいろいろあるが、そういった要因が複雑に絡み合って堤防が決壊したと思われる。被災のメカニズムを把握して、復旧工法に努めてもらいたい」

県は復旧工事の年度内着工を目指すことにしている。

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