沈没事故で取り残された人や行方不明者を海に潜って捜索する海上保安庁の潜水士に、全国で初めて女性が就任しました。

海上保安庁初の女性潜水士 浜地多実さん(23)です。(※「浜」は「まゆはま」)

8月1日付で長崎海上保安部の巡視船「でじま」の潜水士に就任し、7日に辞令が交付されました。

浜地多実さん
「潜水士という夢をかなえられたことをうれしく思います」

本野勝則 部長
「これまでは男社会というような所があったが、 浜地さんを筆頭に今後ぜひ、女性潜水士が増えていってほしい」

潜水士は海の事故が起きた時などに、潜って人命救助や捜索、捜査などにあたります。

全国に1万4800人いる海上保安官の中で、潜水士はわずか121人です。(2024年4月時点)

浜地さんは2023年11月に潜水士の選考を通過し、今年5月から約2カ月間、5キロの重りを持って立ち泳ぎをするなど、体力や気力を鍛える厳しい訓練を続けてきました。

浜地多実さん
「女性だからできることがあると思うので、そういった場面を見つけて少しでも貢献できるよう頑張りたい」

長崎海保では8人の潜水士が任務にあたっていて、浜地さんも海の安全を守っていきます。

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