高齢者施設の利用者に、普段なかなか行くことのできない買い物を楽しんでもらうイベントが6日、福井市内のショッピングセンターで行われました。お年寄りの買い物をサポートしたのは学生などのボランティアで、世代を超えた交流も生まれていました。
「お買い物リハビリ」と銘打ったイベントは、福井市のショッピングセンター「エルパ」で行われ、デイサービスの利用者8人と、高校生から一般人までのボランティア約30人が参加しました。
お年寄りらは興味のある商品を見つけると、ボランティアに取ってもらったり、会話をしたりと久しぶりの買い物だけでなく、世代を超えた交流も楽しんでいました。
参加した高齢者は「楽しかった。こんなところ来たことない」「若い方と話す機会も少ないのでいいと思う」などと話していました。
また、ボランティアで参加した学生は「年配の方と話す機会が少なくなってきていたので貴重な機会にたくさん話せて楽しかった。幅広い世代と関わるのがこの時代は少なくなってきているので、イベントに参加したり、自分でも開催してみたい」と話していました。
この買い物イベントを企画したのは、県内で活動する看護師・保健師の加藤瑞穂さんです。加藤さんは、1人で買い物に行くのが難しいデイサービスの利用者に、自分の欲しいものを買える機会を作りたいと、エルパに協力を呼び掛けて実現しました。
加藤さんは、お年寄りと若い世代が交流することについて「小さなコミュニティかもしれないが、ここで生まれたつながりが誰かにつながる循環が生まれれば一番嬉しい。暮らしの中で元気や健康、幸せが広がってくれればいいと思っている」とその意義を語ります。
加藤さんは、秋頃にも同様のイベントの開催を予定しています。
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