「核と人類は共存できない」と訴える原水禁系大会の金子哲夫・大会共同実行委員長=広島市中区の広島県立総合体育館で2024年8月4日午後5時10分、武市智菜実撮影

 原水爆禁止日本協議会(原水協)系と原水爆禁止日本国民会議(原水禁)系の原水爆禁止世界大会広島大会が4日、広島市中区でそれぞれ始まった。ウクライナとパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻が続き、核兵器使用の脅威が高まる中、参加者らは核廃絶に向けた国際的な連帯を呼びかけた。6日まで。

 原水協系の大会では、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員が被爆者代表としてビデオ出演し、「核兵器の非人道性の実態を受け止め、核廃絶に向けて取り組もう」と訴えた。

 原水禁系の大会では、金子哲夫・大会共同実行委員長が「核抑止を主張する限り、核兵器なき世界の実現はありえない。日本政府は一日も早く核兵器禁止条約を批准すべきだ」と述べた。【武市智菜実】

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