北朝鮮による拉致被害者の家族会が4月18日、アメリカの国連大使と面会。横田早紀江さんは「ただ会いたいだけ」と話し、娘・めぐみさんとの再会に協力を求めました。

日本を訪れているアメリカのトーマス・グリーンフィールド国連大使。

拉致被害者家族会との面会は、アメリカ側からの申し出で実現しました。

トーマスグリーンフィールド大使は、長く北朝鮮問題に向き合っていると話し、「家族の痛みや喪失感を承知しているつもりだ」と寄り添いました。

これに対し、横田めぐみさんの母・早紀江さんは…

【横田早紀江さん】
「私は、ただこの子に会いたいだけ。本当に一生懸命に育てて、元気で明るく優しい子だったので、本当に日本にいれば、どんなに日本のためにお役に立つ仕事をしていただろうなと。若い皆様を見ると、いつもそれを思いながら悲しい気持ちになる」

大使は何度も頷きながら早紀江さんの話に聞き入っていました。

【横田早紀江さん】
「女性でいらっしゃるということで母性的な思いもおありですし、本当に心強い、事務的な感じではないものを感じる」

一方、めぐみさんの弟で家族会代表の横田拓也さんは、国連の安全保障理事会で北朝鮮に対する制裁の実施状況を調べる専門家パネルがロシアの拒否権により活動を停止することに触れ…

【家族会 横田拓也 代表】
「こうした動きに民主主義国家が結束して、対抗策を早急かつ具体的に講じる必要がある」

このように述べ、北朝鮮への監視を続ける必要性を訴えました。

家族会は5月上旬に訪米し、アメリカ政府の関係者などに拉致問題解決への協力を求めます。

一方、早紀江さんは18日、支援者による祈りの会にも出席。

【横田早紀江さん】
「めぐみちゃんも絶対にあの地(北朝鮮)で、どんなふうになっているか全くわからないが、早くその姿が現れてほしいと、それだけを願って祈るばかり」

日朝首脳会談の実現と一日も早い娘との再会に願いを込めました。

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